環境問題とタックス 4
財政というものはきわめて微妙な政治問題です。
世論調査の結果も、一般民衆の多くが環境保護にもっと金をかけるべきだとしながら、増税には強い反感を持つことを示しています。
政府も課税のべースを所得から環境を損なう経済活動へと移し換えることで、全体的な税負担は増やすことなく、新しい優先順位を課税方針に反映させることができます。
開発援助の方向が修正され、政府の補助金制度が再編成され、グリーン・タックスの課税が実施され、それぞれが環境的に健全な経済活動を促進する効果をあげたとしても、なお経済の規模という厄介な問題が残ります。
経済学者や政治家の誰に聞いても、無限の経済成長は可能だと言うだけでなく、望ましいとさえ言います。
政治指導者は、成長こそが失業、貧困、産業の衰退、財政危機、その他あらゆる社会問題に対する回答だと声高に繰り返す。
成長の哲学に疑問を投げかけることすら冒漬と考えられます。
・・・こうした見方は、世界がどのように機能しているのかについての一般大衆の考え方にも深く浸透しているようです。