環境問題とタックス 3
経済の減速を避けるために総合的な税負担レベルを変えたくないという国は、歳入の増加に比例して所得税やその他の税を減らしていくこともできます。
国によってはグリーン・タックスの税収の一部を財政赤字の補填に回すことを選ぶかもしれません。
・・・たとえば、アメリカ合衆国は連邦予算の赤字補填などに使うほうを選ぶでしょう。
ただ、環境税が実施される国はすべて、税制構造を累進的なものとするために、他の税を含めて総合的に調整する必要があります。
グリーン・タックスは国家経済の再編成という役割を果たすだけでなく、豊かな国から貧しい国への富の移転という、全地球的行動のイニシャティブをとる財源にもなりうるのです。
富の移転とは、先進工業国が地球環境を傷つけながち積み重ねてきた、生態学的債務の支払いを開始することにほかなりません。
工業国(東ヨーロッパとソ連を除く)が排出する炭素に対し、1トン当たり10ドルの税金を増やすことで、世界はまず年間250億ドルの基金を生み出すことができます。